OLED/有機ELとは | 株式会社ソアー【公式サイト】

OLED/有機ELとは？

OLEDとは

OLEDとは、Organic Light-Emitting Diodeの略であり、直訳としては『有機化合物を用いた発光ダイオード』という意味になります。
また、『有機EL』というワードもよく用いられますが、『OLED』が発光素子やデバイスを指すのに対し、『有機EL』は有機化合物に通電して発光させる原理・現象を指す用語です。今日では『OLED』『有機EL』ともに、デバイス・原理現象を特に区別せずに用いられています。
OLEDディスプレイの強み
OLEDデバイスは、ディスプレイとして以下のような優れた特徴を有します。
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  高コントラスト
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  視野角が広い
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  薄型・軽量
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  動作温度範囲が広い
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  応答速度が高い
詳しくは「OLEDの特徴（液晶との比較）」や「OLEDの特徴（蛍光表示管との比較）」をご覧ください。
OLEDなら広視野角
OLEDディスプレイの種類

OLEDデバイスが形成されるバックプレーン(駆動基板)と駆動方式の違いにより、OLEDディスプレイはPMOLED方式とAMOLED方式に区別されます。
PMOLED方式は基板にトランジスタを持たず、線順次駆動で画面描画を行う方式のディスプレイです。デューティ動作のため、大画面化・高精細化に向きませんが、構造がシンプルなため比較的安価に起型できることから、小型のカスタム表示器に適しています。
TFT基板をバックプレーンとするAMOLEDは、駆動面での大きさや精細度の制約が出にくいため、テレビやスマートフォン・タブレット等の中～大型、高精細のアプリケーションに用いられます。製造プロセスが複雑なため、大規模な数量を前提としてモデル開発が行われます。
当社ではPMOLEDディスプレイの自社設計・製造・販売を行っています。
※AMOLEDやその他の表示デバイスについても当社へご相談ください。

PMOLEDの構造

AMOLEDの構造

ソアーのOLEDについて

世界初、OLEDの量産化に成功

1997年、当社は世界で初めて* OLEDの量産化に成功しました。
その後も研究と開発を進め、時代のニーズにマッチしたOLEDデバイスを開発・製造・販売しています。
*パイオニアグループは、1987年コダック社 C.W.Tang氏らによって示された、薄膜積層構造によるOLEDの研究に着目、
いち早く量産化開発に取組み、1997年当社（東北パイオニア株式会社の旧米沢事業所）にて
世界初のOLEDディスプレイ量産化に成功しました。
約100社への納入実績あり

OLEDの量産スタート以来、日本国内はもちろん海外にもOLEDを供給してきました。
出荷したパネルの累計台数は2億台* に迫り、納入先の企業数は約100社* にのぼってます。
これからも、安心の日本製OLEDをご提供し続けます。
*2023年3月時点
業界トップクラスの品質と信頼性

当社のOLEDは、高信頼性設計が求められる「車載機器」「産業機器」「医療機器」などに採用された事例が多数あります。OLEDの設計・製造に関して業界トップクラスの品質と信頼性を誇ります。
ニーズに合わせて最適な仕様をご提案します。
標準モデルも、カスタムモデルも、
お任せください

初期投資不要で小ロット購入が可能な標準品を、15種類取り添えています。
標準品をベースに、フルドット表示からセグメント表示への変更や高輝度化などのカスタマイズも可能です。
さらに、透過型（透明）／超薄型／インセルタッチ型／狭額縁／特殊形状などの最先端ディスプレイのほか、光学技術を駆使した光源ユニットも提供しています。
ディスプレイシステム・
インテグレーションサービスの
ご提案を開始

当社は、“ディスプレイシステム・インテグレーションサービス”のご提案を開始しました。
従来メインとしてきたPMOLEDデバイスの製造・販売に加え、各種ディスプレイのモジュール化や駆動・制御ソフトウェアの開発設計、ディスプレイ搭載ユニットの組み立て等の受託サービスを行っております。
ディスプレイ知見に加えて、機構・電気・ソフト設計のノウハウも豊富です。
製品のディスプレイ組込設計に関する課題は、ぜひ当社へ相談ください。

いち早い研究と量産化

昨今あらゆる機器の高機能化・情報化が進み、インターフェイスとしてのディスプレイの重要性が高まっています。
当社では、時代のニーズにマッチした新しいディスプレイである有機EL（OLED）を開発・販売しております。
有機EL（OLED）は、明るく鮮明・視野角が広い・薄く軽い・消費電力が少ない・応答速度が高いなど数々の優れた特徴をもっています。

※パイオニアグループは、1987年コダック社 C.W.Tang氏らによって示された、薄膜積層構造による有機EL（OLED）の研究に着目、
いち早く量産化開発に取組み、1997年当社（東北パイオニア株式会社の旧米沢事業所）にて
世界初の有機EL（OLED）ディスプレイの量産に成功しました。

現在、携帯電話やカーステレオをはじめ、さまざまな機器への搭載が進んでいます。
これからも、これまで培った技術をもとに、ディスプレイの新たな価値をお客様に提供してまいります。

有機EL（OLED）とは?

有機EL（OLED）ディスプレイは、有機化合物を利用した自発光型の新世代ディスプレイです。
従来のディスプレイと比較して、高コントラスト、広視野角、高速応答、薄型軽量など、
優れた特徴をもったディスプレイとして注目されています。

有機EL（OLED）の動作原理

有機EL（OLED）素子は有機薄膜を陽極と陰極で挟みこんだ簡単な構造です。この有機EL（OLED）素子に直流電圧を印加すると陽極から正孔 (ホール) が、陰極から電子が注入され有機薄膜中で正孔と電子の結合が起こりエネルギーを発生します。このときに発生したエネルギーが有機材料を励起し、励起状態から基底状態に戻るときに発光現象が起こります。有機物の多くは絶縁体であり電流を流しにくいため、0.1μm程度の薄膜にする必要があります。

有機EL（OLED）の素子構造

有機EL（OLED）素子の典型的な構造はガラス基板の上に陽極 (透明電極) 、ホール注入層、ホール輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、陰極 (金属電極) が積層されています。各層はガラス基板上に真空蒸着技術により積層して作り上げていきます。
有機物は酸素や水分に弱いためガラス基板上に素子を作りこんだあと封止部材 (缶・ガラスなど) によって密閉保護します。